第一種放射線取り扱い主任者 フルタイム勤務でも合格する為に続けた5つの習慣

学び

どうもラドピーです。この記事を読んでくださっている方はきっと下の吹き出しのようなお気持ちだと思います

志願者
志願者

学生時代に取らなくちゃと思っていたけど、実習や就活で忙しくて結局取れなかったなー。いまさらやるのもなんかやる気でないよー。大体あんなにたくさん頭に入らないし

志願者2
志願者2

また一からやりなおしでしょ。大体、名古屋大学の子とかしか合格できないでしょ

でも大丈夫です😃

らどぴー
らどぴー
  • 偏差値40の底辺私学卒
  • 主任者試験実質2回落ち
    • 学生時代に1回、新卒時に学力不足とコロナ蔓延を理由に受験辞退をした為
  • フルタイム勤務

の自分でも受かりました。受かる為に実践した3つの習慣についてご紹介します。

受かる為にした5つの習慣

まず結論から、受かる為に私がした3つの習慣についてですが

  • 日勤が終わったら、病院の職員用の図書室で必ず勉強してから帰宅
  • 問題演習に時間を注ぎ、ノートづくりは絶対にしない
  • 最初は、計算問題を解く時には計算機を使う
  • 勉強計画は予備日を2週に一日は設定、教科の同時並行も視野に入れる。
  • 運用計画の中にわざと何も勉強しない日を用意して、その日はご褒美デーとして自分にちょっとだけ良い体験をさせる

以上が習慣になります。思った以上に正攻法な方法ですが、自分はこれを続ける事で受かりましたのでこの習慣について後述したいと思います。

習慣1:日勤が終わったら、病院の職員用の図書室で勉強してから帰宅

まず、この習慣には合格率を上げるポイントが2つ隠れています。

1つ目は、勉強のためのトリガーの設定が簡単かつ、逃げられないからです

勉強をするには、自分はトリガーが必要な人間でした。このトリガーとは、別の言い方をするのであればルーティンもしくは、準備運動といった所でしょうか。ひと昔前に、ラグビーの五郎丸選手がラグビーの試合にてPK(ペナルティーキック)をする際に、忍者のようなポーズを取ることが有名でした。これと同じ事が、私は勉強をする前に必要でした。もう少し分かりやすい例えをするなら、小学校の時に宿題のやる気が全く出ない時にお母さんから

お母さん
お母さん

ラドピーもう夏休みの宿題やった?あと1週間しかないよ!

うーん、やるよー

自分は、こうやって誰かから刺激つまりトリガーがないと全く動けない子でした。しかし、もう20をこえた後数年で30代のおっさんにこんな事を言ってくれる人はいないです( ; ; )。ですので、なにかこれに変わるトリガーが必要であり、「出勤したら図書室で勉強」という条件を設定しました。なお、施設によっては、図書室がない施設もあると思います。その場合

  • 自宅でない
  • 静かな環境
  • 職場と自宅の通勤路にあって、通うのに面倒でない⇦超重要
  • 利用料が無料

と言った条件を満たす場所でも構いません。地域の公民館だったり、図書館でも代用できるかと思います。

2つ目は、家はできるだけ心休まる場所にしたかったから

試験勉強をする上で、誘惑との戦いは付き物です。この誘惑は、TVゲームであったりスマホであったり人それぞれです。自分の場合は、TVゲームとの戦いでした。家で勉強をしている時に、ふとTVゲーム機が目に映ったら、きっと自分の場合勉強を中断してゲームをしてしまいます。

もし、勉強を中断してTVゲームなどをしてしまい、勉強計画にずれが生じた時にどうなると思いますか。

あーゲームやったせいで、明日からの勉強計画にずれが出たよー。余計しんどくなったわ〜

となり、心理的負荷が増えてモチベーションも下がってしまいます。この問題を解決する為にどうしたら良いのでしょうか?答えは

辛い勉強は基本は勤務後に静かな図書館でやって、家に帰ったら思いっきりゲームをしよう

という考えでした。言うなれば、後悔や誘惑の原因となってしまうTVゲームを、仕事終わりに2時間も頑張って勉強した自分に対するご褒美とした訳です

こういった、小さな報酬を自分に与え続ける事によって、努力を継続させやすくしその成果を高める事を心理学的には「」というそうです。詳しくは↓の記事をお読みください。

ですので、ゲームやった後悔よりも自分が頑張ったおかげでゲームもできて、理解度も上がって次の勉強も頑張るぞとモチベーションを上がって、また勉強してと良いループを作れます

じゃあ、勉強は仕事終わりの2時間の勉強だけでいいの?

結論から言うと、休日は出勤できないので自宅での学習も必要になります。

加えて、本格的な問題演習を始めるような時期では自宅での学習も必要になってきます

私の中では、問題演習は2種類に分けて考えてます。

  • 1つは、ある教科の中の分野を理解したら、その内容が頭に入っているのかを確認するための分野別問題集を使った問題演習
    • 例えば、今週は原子の構造について理解したので、分野別問題集で原子の構造について過去に出題された問題を拾っていく作業です。
  • もう一つは、全ての教科の学習(物理から法令)までが一通り学習が終わって、実際の試験時間で実際の試験で出題された量の問題を解いていく為の問題演習
    • 例えば、今日は第30回の物理を解くなどです

先述した、本格的な問題演習とは後者のことを言います。

主任者試験は科目の理解と試験演習が肝になっていると私は考えております。この試験演習というのは、時間内に内容を解き切る能力の育成と長時間の試験時間に耐えれる精神力と体力を育成するという意味があるからです。

主任者試験では1科目110分の試験を1日に最大3つ受験しなければならず、このためには実際の試験時間に座って試験を受け続ける忍耐力を鍛えなければなりません。これを鍛えるには、実際にその時間試験を自分で測って模擬試験をし続ける必要があります。休憩なしでやっても、3科目だと330分の5時間30分かかってしまうので、病院での2時間の勉強では試験慣れをするには時間が足りません。

もちろん、これを病院の図書室や近隣の図書室でやってもいいのですが閉館時間だったり職場周りに変な噂が立ったりと、演習をする上で公共施設を使うのは勉強とは別の労力を必要とするのであまり不向きです。ですので、家での問題演習をお勧めします。

ではいつから問題演習を取り掛かったほうがいいのかと言うと、分野の理解が済んだらすぐに取り掛かってくださいというのがもっともらしい答えですが、少なくとも

試験日の2ヶ月前

には問題演習に取り掛かって欲しいです。というのも、私は問題演習用のテキストを購入しましたが5年分の問題が掲載されているテキストを3回通り解きました。この何度も繰り返すには、自分ではこれくらいの時間が必要でした。

習慣2:問題演習に時間を注ぎ、ノートづくりは絶対にしない

テキストの内容を一字一句覚えようとして、時間とやる気を削がれるケースが多いです。

特に、放射線化学と法令ではこの傾向が如実に現れます。

ただし、何も知識がない状態で問題演習に取り組むには無理があると思います。そこで私が考える勉強法として

勉強の流れ
  • 分野理解
    ステップ1

    要点が簡単に書いてあるボリューム少なめのテキストをサラッと読む

    一気にやらずに、今日は「半減期」から「壊変系列」までと区切りを必ず決める

  • ステップ2

    ボリューム少なめの本に書いてある専門用語で、わからない単語があったらネットやボリューム多いテキストを開いて調べる

  • ステップ3

    ボリューム少なめのテキストに自分が必要だと思った事を加筆する。

  • ステップ4

    ボリューム少なめの本の内容が、本を見なくても自分が決めた範囲について人に説明できるぐらいに話せるようになる

  • 分野演習
    ステップ5

    ステップ1からステップ4を1週間程度続けたら、分野別問題集で自分が1週間勉強した分野問題演習をする。問題の選択肢の中で、説明できないものが出てきたらネットやボリューム多めの本で調べて、ボリューム少なめの本に加筆する

    例えば、放射線化学であれば一気に全部の分野について勉強するのではなく、今週は「半減期」から「放射化検定」まで勉強したとあれば、該当する部分だけを演習

  • ステップ1から5までを、1つの科目が終わるまでループさせる
    • 一つの科目が終わったら、別の科目に移ってまたステップ1から周回する
  • 科目演習
    ステップ6

    全ての科目においてステップ5が終わったら、実際に出題された試験問題を、実際の設定時間(110分)で解いてみる。

    この時に、1日で全科目一気にやろうとはせずに例えば今日は「物理」「化学」「生物」の去年の問題をやるなど区切って行う

  • ステップ7

    複数年度にわたってステップ6を3回以上繰り返す。問題を解く中で、不明点が出たらステップ1に戻る

ここでステップ1から3にて重要な点として

ノートづくりをしてはいけない

ここで、ノート作りとはよくある白紙の大学ノートにテキストを見ながらテキストの内容を自分でまとめる事です。

これってとても時間の無駄でして、初めから要点しか載ってない薄めのテキストに、内容濃いめのテキストを自分が必要だと思っている事だけ加筆していく方が、時間もかかりません。また、ステップ6の本格的な問題演習の時にステップ5にて必要な知識を分野別問題集を解く際にわからない事を加筆しているので、ステップ7でこれってなんだっけと詰まった時にも楽になります

また、ステップ4から5の間に別の科目に移行する関係上、今まとめた科目の問題演習に戻れるのは少なく見積もっても半月後とかになります。半月もすると、自分が書いた内容はほとんど忘れている事が多いです。この際に、忘れた時にさっと思い出すのに必要なアイテムがノートであったり、薄いテキストです。これらのアイテムに求められる機能は、さっと見たらさっと思い出せるというだけなのであまり見栄え重視でノート制作に時間をかけるのはナンセンスです。

習慣3:最初、計算問題を解く時には計算機を使う

主任者試験対策を初めて間もない時期に行う、分野別演習の計算問題についての注意点ですが

計算問題は10分以上考えても解き方がわからなかったら素直に解説をみる、分野別演習時には電卓を使ってもいい

特に物理や化学では、計算問題が多数出題されますが定数を知ってないとそもそも計算の土俵に上がれないなど理不尽とも言える問題が多数あります。またルート計算や小数点の計算が複雑な事が問題の難しさを上げている問題もあります。

ここで、分野別問題演習の目的について考えると

  • 分野理解で理解した知識が本当に理解しているのかを確認する
  • 問題を一目見て解き方を導き出せるようになる⇦超重要!!
  • 分野ごとにおける出題の傾向を掴む

の三点が分野別問題演習の目的になります。なので、計算力を身につけるのは試験日の2ヶ月前から始まる本格的な演習の時に始めればよく、序盤の分野別問題演習の時期ではとにかくたくさんの問題の傾向と解き方を覚える事に注力すべきだと思ってます。特に時間との勝負になってくる主任者試験の計算問題では、解き方がわからない問題=正解できない問題だと思ってもいいので、かならず同じ問題を2回見たら計算ミスはしてもいいので、解き方が頭の中で思い浮かべるまで演習してください。逆に言えば、試験直前に追い込みをかける時などは、計算問題を見てが思い浮かべば次の問題の演習に移るといった流し見の演習をラドピーはしてました

また選択肢を選ぶ試験の形式である関係で、小数点3桁以上の計算をさせられる事もありますが実際の試験では選択肢の中から選べればいいので大まかに計算が合っていれば正解できてしまう問題がある事も、計算力強化は後回しにしてもいい理由となります。

習慣4:勉強計画は予備日を2週に一日は設定、教科の同時並行も視野に入れる

予備日について

勉強をする上で、どの時期でどれくらいの状況まで持っていけるのかを、試験日から逆算するのはとても重要です。

ただし、勉強時間を勤務終了後の2時間程度に絞っている関係上どうしても計画とずれが生じてしまう事があります。例えば、勤務終了後の5時から7時まで図書室に残って勉強をしようと思ったが、緊急のカテーテル検査が入ってしまい勉強どころではないという状態です。

なので、かならず2週間に1日は予備日つまりなにも勉強予定を入れない日を用意します。これは、心理的余裕を持たせるのに非常に重要な要素です。ただし、予備日は計画がずれた時の為の調整であって、なにもしなくてもいい日ではないです。なので、計画通りに勉強が進んでいる場合には数日後に予定していた勉強計画を前倒しで実施するなど今後の勉強計画の貯金を作るのに使います。

以下の表が、勉強計画の一例となります。

学習教科の同時並行について

また、先述した↓のルートマップですが別にステップ1からステップ4までと、ステップ5を他の強化と同時平行してやってもいいと思います。というか、ラドピーはそうしていました。

勉強の流れ
  • 分野理解
    ステップ1

    要点が簡単に書いてあるボリューム少なめのテキストをサラッと読む

    一気にやらずに、今日は「半減期」から「壊変系列」までと区切りを必ず決める

  • ステップ2

    ボリューム少なめの本に書いてある専門用語で、わからない単語があったらネットやボリューム多いテキストを開いて調べる

  • ステップ3

    ボリューム少なめのテキストに自分が必要だと思った事を加筆する。

  • ステップ4

    ボリューム少なめの本の内容が、本を見なくても自分が決めた範囲について人に説明できるぐらいに話せるようになる

  • 分野演習
    ステップ5

    ステップ1からステップ4を1週間程度続けたら、分野別問題集で自分が1週間勉強した分野問題演習をする。問題の選択肢の中で、説明できないものが出てきたらネットやボリューム多めの本で調べて、ボリューム少なめの本に加筆する

    例えば、放射線化学であれば一気に全部の分野について勉強するのではなく、今週は「半減期」から「放射化検定」まで勉強したとあれば、該当する部分だけを演習

  • ステップ1から5までを、1つの科目が終わるまでループさせる
    • 一つの科目が終わったら、別の科目に移ってまたステップ1から周回する
  • 科目演習
    ステップ6

    全ての科目においてステップ5が終わったら、実際に出題された試験問題を、実際の設定時間(110分)で解いてみる。

    この時に、1日で全科目一気にやろうとはせずに例えば今日は「物理」「化学」「生物」の去年の問題をやるなど区切って行う

  • ステップ7

    複数年度にわたってステップ6を3回以上繰り返す。問題を解く中で、不明点が出たらステップ1に戻る

言葉では分かりづらいので、図で示すと以下のようになります。

人間の記憶力は時間を経つと加速度的に減少していく事がわかっています。これを発見した心理学者の名前からとって、「エビングハウスの忘却曲線」といいます。

Manabrain“さんより引用

ですので、例えば物理のステップ1から5を終わらせて、つぎの化学のステップ1から4の学習に入っている日に、物理のステップ5の2回目をもう一度やってみるといった事が復習になり、記憶の保持につながります。

  • 勉強計画には、2週間に1日は必ず予備日を設ける
  • ある教科の分野理解の時期に、以前やっていた教科の分野演習の2回目をやる事で記憶の定着効率が上がる

習慣5:運用計画の中にわざと何も勉強しない日を用意して、その日はご褒美デーとして自分にちょっとだけ良い体験をさせる

最後にですが、勉強計画の中でご褒美デーを設けると言う事です。これまで紹介した3つのポイントにそって勉強計画通りにやると結構精神的にも疲れます。この疲れが溜まってくるとどうしても、モチベーションが下がってしまいます。これをどうにかする為に、ご褒美デーを設定する事で先ほど紹介したエンハンシング効果を誘発して行きます。

ここで注意点として、ご褒美デーと予備日は別にしてほしいです。というのも、予備日は計画がずれたらそこで調整する日であって、決して遊べる日ではないからです。

ご褒美デーの頻度にきまりはないのですが、おおむね1ヶ月に1日程度をとってました。

ご褒美デーですが、もちろん家で何もしないのも結構ですが自分は車で近くの牧場に行って散歩したり、温泉に行ったりと家の外で行うアクティビティーをしていました。これらに共通する事は、脳内のセロトニン分泌を誘発するという事です。散歩や温泉に浸かる事で、脳内のセロトニンというホルモンが分泌されて、ホルモンバランスが保たれるそうです。セロトニンが増える事で、脳内の怒りや不安といった感情が抑制されてストレスが解消されます。こうしたストレス発散をする事で、モチベーションを上げて行きます。詳しくは↓のサイトにて解説しているので、興味がある方は是非ご覧いただければと思います。

ラドピーが使用した参考書

第1種放射線取扱主任者試験 マスター・ノート

最低限必要な知識が載っていて、とりあえずここだけ覚えておけというポイントがわかりやすい

実際に、業務をする上でさっと見返したい時にも使えます

薄くてさっと見返しがききます。序盤の分野理解、中盤の演習時のおける復習、終盤試験直前の見返し隙がないよ

 第1種放射線取扱主任者試験 完全対策問題集

分野理解⇨分野演習の流れをしやすくていい

問題量も5年分と十分な量です

マスターノートと同程度に重要な教本です。問題の左上に四角いチェックボックスがついていてます。初見で解けたら◯、計算問題等で解き方は問題を見て導き出せたが計算ミスで不正解になったら▲、問題を見て解き方が一切わからなかったら×をつけます。

放射線取扱の基礎―第1種放射線取扱主任者試験の要点 

とにかく、細かく書いてます。

別紙には、過去に出題された問題が年度別に掲載されています

重要度はひくいですが、これ一冊で主任者試験の分野理解と演習ができます。

ただし、細かく情報が載りすぎているのでどこを覚えたらいいのかがわからずにやる気が低下してしましまいます。マスターノートのお供として使用くださいませ。

終わりに

いかがだったでしょうか。結構長文になってしまいましたが、この記事が皆様の合格の一助になればと思っています。

では、よき技師ライフを!!

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