初めに
コロナの流行と共にアウトドア人口が増加しています。どれくらいの増加になっているのかというと、レジャー環境を取り巻く人口だったりの統計をまとめている「レジャー白書」という本によると、2018年において620万人であった釣り人口が、2019年には670万人に著しい増加をしました。
らどぴーもそうした波に乗って、釣りを始めた一人です。堤防釣りをメインに浜釣り、エサ釣りさらにはルアー釣りまでやってきました。
釣り場に向かう前、もっというと週末に釣りがある日の仕事中、さらには前日の釣具屋さんにいく時も
今週の釣り何が釣れるんだろうとウッキウキでした
そして待ちに待った週末に、1日頑張って釣れたのが、、、
猫又チーン、、、What the f○ck
そういった経験から、堤防釣りには以下の様な苦い思い出があります。
- 仕掛け、ルアーが根がかりすると財布と心にダメージがでかい
- 魚が回ってこないと全然釣れない
- 1日頑張って居座っても、親指サイズの猫又1匹しか釣れない
- 草ふぐが湧いて、餌をほとんど取られてしまい萎える
以上の事により、釣りを一時引退するまで考えた時期がありました。特に、根がかりによるロストは心に響くものがあります。例えば、ファミリー釣りで定番となっているサビキ釣り(小さなカゴの中にオキアミという小エビを入れて、小エビを海中にばら撒きながら小魚を釣る方法です)の仕掛けでは、安くても1つ400円、色々とパーツが揃っている物であれば一つ1000円以上します。
さらに一度塩水に浸かった仕掛けは再利用を出来ない事もないのですが、釣り針が錆びてしまっていたり、一度魚が掛かった針であれば曲がっていたりと、新品に比べて釣果が悪くなってしまいます。
釣り人の中には、そうしたアクシデントも一つの楽しみとして見れればいいのですが、私はその境地に一生かかってもたどり着けそうにありません(笑)。
そこでなにかいい代案がないのかという思いがあり探した結果、「海上釣り堀」に辿り着きました。
海上釣り堀 まるや とは
まるやのHPによると、以下のような説明があります
まるやの海上釣堀は、正面に雄大に富士を仰ぐ沼津市西浦の内浦漁業協同組合足保管内の波穏やかな湾内に生け簀付き筏を浮かべ、魚を放流し釣りを楽しんでいただく完全予約制の施設です。
筏へは船で往復し、行程10分ほどと船酔いの心配はありません。
また、筏は揺れがほとんどなく快適、安全、安心して釣りができます。
もちろん、トイレは各筏に設置されています。
筏は「10m×10m」、釣り座となる部分は幅1.5mとゆったり。海上釣堀にはマダイやシマアジ、ワラサなど高級魚ばかり、釣果、引きを楽しむのもひとつですが、筏独特の釣り方があります。ある魚種にターゲットを絞るのもよし、仕掛けを工夫してみるもよし、マニアックに研究しながら釣るのが楽しさを倍増させる秘訣です。
“海上つりぼりまるや“より引用
簡単にいうと、海の上に筏を浮かべて、その上で釣りをできる施設です。
まるやを利用するメリットとデメリット 一覧
メリット
- 手のひらに収まらない程の大きな魚が簡単釣れる→最大のメリットかも
- 釣れた魚は個体数に制限なく持ち帰りOK
- 釣った魚は、まるやさんで氷締めしてくれる(ただし、持ち帰り用の氷は別料金)
- 手ぶらでも釣りに参加できる
- 釣り竿貸し出しプラン(2000円)を追加すると、追加料金無しで仕掛けはすぐに交換してくれる
- 釣り堀の近くにトイレがあり、簡単にトイレに行ける
- スタッフが親切で、釣り針の付け方から釣れた魚のタモ入れまで手伝ってくれる
- 集合時間が朝7時と釣りの世界の中では、スタートが遅め
デメリット
- 参加費が大人で12700円と高額
- ボウズ(釣果0)の場合における保証がない
- アクセスが悪い
- 魚が大きすぎて調理場に困る(解体サービスあり)
- 完全予約制であり、予約方法が電話しかない
となります。いくつかの項目について詳細を後述します。
メリット1 手のひらに収まらない程の大きな魚が簡単釣れる
先述した通りに、これがまるやさんを利用する最大のメリットだと思います。
先ほど、紹介したように堤防からでは見るも無惨なサイズの魚しか釣れない日が多いです(個人的な意見を大変含みます)。
対して、まるやさんは、もともと魚の養殖をしており毎朝、養殖用の釣り堀から脂がのった巨大魚を連れてきてくれます。どれくらい大きいのかというと釣れた魚の写真が以下です
でけぇーー
一枚目の写真では真鯛とワラサ、二枚目の写真では真鯛、石鯛、ワラサが写ってます。大きさはしっかりと測った事はないですが、真鯛であれば体長は35cmを超えて、体厚も5cmは超えると思います。ワラサに至ってはさらに大きくなり、体長は50cmを超え、体厚は10cm程度でしょうか。
Twitterでも、まるやさんにて大物を釣り上げた人が何人もいます。
超メタボなワラサやったぞー!!!高級魚シマアジもGET!!!
— SUU(六畳一間の狼) (@SSR_taN) February 18, 2019
沼津の海上釣り堀「まるや」さんで楽しんできましたー♪♪ pic.twitter.com/Ycz8xDPBuM
静岡県沼津市にある”海上釣り堀まるや”へ行ってきました😌!真鯛とイサキそして青物が爆釣でした🐟#海釣り #歌い手好きさんと繋がりたい #歌手 #ライブハウス #カラオケバトル #アコギ #弾き語り pic.twitter.com/OT7cbj6O5E
— 谷口友規@11/5(土)オンタマルコ野外フェス (@taninchidoco) January 14, 2022
ここまで魚が丸々と太っている理由は、まるやさんが魚の養殖や運送に関わっている会社だからです。なので、魚の味も大変美味であると言われています。
ただし、魚の大きさが大きければ釣り針に魚がヒットした時の引く力も堤防釣りとは別格になります。真鯛は比較的大人しい事が多いのですが、ワラサなどの青物の場合油断すると竿を持っていかれる程の竿を引く力があります。
これには賛否両論あり、こうした強い引きを楽しみたいという方もいれば、苦労なく気軽に釣りをしたいという方もいます。そこで、気軽に釣りを楽しみたいという方におすすめの方法としては、青物を狙わないという事です。青物釣りとは何かについては後述します。
メリット2 手ぶらでも来れる
手ぶらってどれくらい、と思う方がいると思うのですがそのままの通りです。
ただし、使うサービスに応じた追加料金をとられてしまいますのでここについては注意が必要です。追加料金の一覧については以下の通りです。
サービス名 | 料金(円) | ラドピーのおすすめ度合い |
釣り竿+仕掛け貸し出し | 2000 | 必須 |
持ち帰り用 氷 | 300/バケツ1杯 | 必須 |
持ち帰り用 箱 | ?(すみません、わすれました。分かり次第更新します) | 不要 |
生きアジ+仕掛けセット | 1000 | なくてもなんとかなる |
仕掛けのみ販売 | 300円 | 不要 |
餌の販売(複数用意) | 500円から600円 | 初回なら買ってもいいかも |
魚の解体サービス(真鯛) | 500円/尾 | 不要 |
魚の解体サービス(ブリ) | 800円/尾 | 不要 |
釣り竿+仕掛け貸し出しが必須な理由は以下です
- 大型魚が掛かった後に針が曲がってしまう事があるが、何度も料金内で交換可能
- まるやさんで魚がいるタナ(魚の生活している水深の事)に仕掛けの長さを調整してくれている
- 仕掛けの中には、青物用の仕掛けも入っている→朝の段階で小魚をサビキできればそれを仕掛けにつけて青物にチャレンジできる
また、氷が必須な理由は、仮に自宅から氷を持ってくる場合にまるや集合(7時)から解散(1時25分)に加えて、自宅からまるやまでの往復に2時間かかるとして8時間程度氷を溶かさないようにかつ、魚が大きいのでそれ相応の大きさのクーラーボックス(数万円クラス)を用意しないといけない事を考えると、まるやさんで300円を払って氷を貰った方がお得だからです。
生きアジセットがなくてもなんとかなるのは、朝にサビキで小魚を釣れば買わなくてもいいからです。まるやさんの受付は「足保港」という小さな港があり、朝6時ごろからサビキをすれば小さな小魚が10匹程度釣れます(今回はウリボウというイサキの子供がいました)。これを、魚バケツに入れて出港時間になるまで海に沈めておけばOKです。サビキについては、後述しますが、ほとんどが100均グッズで揃います。ただし、こういった事を手間に思う方であれば1000円なので追加料金を払ってしまうのも一つの手でしょう。
餌は、持ち込みOKですのでお近くの釣具屋で安価で手に入るまたは、自作して持ってくる等あれば購入する必要はないです。ただし、まるやさんで購入するのと市場価格が大差ない(Amazonと比べたらまるやさんで購入した方がお得でした)ので初回であれば買ってしまうのも手です。購入にあたって一押しは「マダイイエロー」です。まるやさんで真鯛を6匹程釣りましたが、半分がマダイイエローでした。
鯛はエビ・カニといった甲殻類の他に、貝類・イカ類・イワシ・イカナゴなど小魚も食べます。しかし、釣り堀でアジ等にタイが掛かった事を見た事は無いです。一方、ワラサなどの回遊魚は青物と呼ばれており、小魚を好んで食べます。
まるやでは、鯛はつけ餌、青物はアジ等の小魚で釣れるという認識でよいでしょう。
仕掛けのみの販売は、竿セットに仕掛けが含まれる為不要です。また、魚の調理についてもYOUTUBEにさばき方を載せている方が多いので自力でもなんとかなります。参考動画を以下に載せます。ただし、自分で捌くと調理場が臭くなってしまうのでオススメは漁港で「頭とはらわた」のみ下処理をして、家に持ち帰ってからお好みに調理します。下処理の段階で多く血が出るので、漁港で下処理を行えば家の汚れがだいぶましになります。
メリット3 スタッフが親切で、釣り針の付け方から釣れた魚のタモ入れまで手伝ってくれる⇨釣りがストレスフリーに
スタッフの方が親切で、船に持ち込む荷物が多かったりすると持ってくれたり、アジを釣り針につける方法など聞けば大体なんでも教えてくれます。
また、一人で釣りに来た時に困るのがタモ入れ(釣った魚を網に入れる作業)もお願いすればスタッフさんが手伝ってくれます。
ああなんてストレスフリーな釣り スタッフさん神すぎです
デメリット1 参加費が高額
まるやさんに釣りに行くにあたって絶対に支払わなくてはいけない料金として参加費が挙げられます。この参加費が12700円(現金のみ)です。これは多くの人が一回の釣りにかかる料金としては高額だと感じるのでしょう。
しかしらどピー的には、この値段設定でも問題ないと感じてます。理由は以下の通りです。
- 堤防釣りでは体験できない、手に汗握る魚との駆け引きが楽しめる
- 釣れる魚も高級魚ばかり
- 釣りにかかるストレスをスタッフさんのアシストで緩和してくれる
- 釣り堀なので海流等の影響が少なく、確実に魚がいる環境で釣りができる
- 魚釣りをしようと思うと朝5時には釣り場にいないと朝まず目(魚が最も釣れる時間)に間に合わない事が多いが、集合時間である朝7時からでも十分釣れる
デメリット2 ボウズ補償が無い
釣り堀の中には、ボウズ(一度の釣りで1匹も魚が釣れない事)であった人に対して魚をくれたりと補償がついている釣り堀もあるようですが、まるやではないです。
ただし、釣った魚の個数に関係なく全て持ち帰りができるのでハイリスク・ハイリターンな釣りを楽しみたい人にとってはデメリットを中和できるほどのメリットがあります。
確率の問題もあると思いますが、らどぴーはまるやにまだ2回しか行った事がないのですが、自分はもちろん、同じ筏で釣りをしている人でボウズだった人を見た事はないです。
まるやでの釣業の流れ
- 朝6時ごろまるやに向かう
駐車場の位置が分かりずらいので追加で解説。沼津方面から来たとします。
1
2.
3. 小さな看板に「海上釣り堀まるや」とかいてあるのでこの先のエリアがまるやさんの駐車場となる
- 6:30青物用の魚をサビキで釣る
使うのは、100均の振り出し竿とサビキ仕掛け、さらに100均の魚バケツで十分。魚バックは、上部がメッシュになっていてチャックが付いているタイプがベストです。(もしも100均に無い場合には似たような商品がAmazonにありました。)餌はオキアミです。
- 7:00受付が始まる
茶色のプレハブ小屋がまるやさんの受付です - 8:00乗船して筏まで移動
- 8:30場所選びじゃんけん後、釣業が始まる
- 10:00ごろ魚が放流される
- 13:25釣業終了
釣具などを片付けをして、船に乗り込む。釣った魚は既に、まるやさんで氷締めの作業をしている。
- 14:00魚の受け取り
氷締めにされた魚を受け取って、クーラボックス等に詰め込んで帰宅する。おつかれさまでした。
まるやでの釣りのコツ
まるやさんに週に何度も通っている人からコツを聞いてみましたのでポイントをまとめます。
- 場所選びじゃんけんに勝ったら、必ずトイレ近くに陣取るべし
- 鯛を狙う時には、生簀の端に仕掛けを投げるべし
- 青物(ワラサ)を狙う時には、生簀の中央に仕掛けを投げるべし
- 放流タイム(10時ごろ)までは、青物は狙わずに鯛を狙うべし
- 生簀の外に竿を出して追加チャンスを狙うべし
- 青物の食いつきが悪くなったら、小魚の尻尾を切るべし
だそうです。まるやの筏は正方形になっており基本1つの筏に対して四隅に1グループずつ陣取って釣りをするのがルールとなってます。この陣取りにも有利なポジションがあり、それが簡易トイレがある角だそうです。ここに魚が停留しやすいと言われており、理由としては日陰になる事が多いからだそうです。同様の理由により生簀の隅の方が日陰になる事が多く鯛などは生簀の端にいます。
一方青物(ワラサなど)は、獲物を求めて生簀の中を回流している事が多くこれといった一箇所に留まる魚でないです。青物の餌となる小魚は日陰の方が捕食されるリスクが低いため生簀の外に逃げたがりますが、これでは青物が他の小魚に食いついてしまうので仕掛けは中央に置いて、青物にアピールをしましょう。
放流タイムの攻略の重要な点です。まるやさんの釣りでは、朝筏についてから1時間と、放流タイム30分が体感最も釣れる時間です。逆に放流タイム移行は、魚の活性が下がってしまい食いつきが悪くなってしまいます。
そこで、対策として青物を狙う場合にはアジなどの小魚の尾ひれをハサミ等で切断して、小魚からの出血で青物にアピールをするという戦法です。また、筏の中で釣りが渋いと感じた時には、筏の外に竿を出すのも手です。ここで重要になるのが、筏の中には竿を1本しか出してはいけないが筏の外であれば何本でもOKだという点です。私の知る限りでは、筏の外でカワハギや胡麻鯖を釣っている人もいました。
釣った魚はどうする
- 切り身にして配る
- 塩焼き
- 刺身
- アクアパッツァ⇨らどぴーはできないので料理は知人にしてもらいます
おわりに
いかがだったでしょうか。神奈川や愛知の豊橋ナンバーの車も停車していたので遠くからも来る人がいるほどの穴場スポットの紹介でした。
週末に、大物を釣りたい人はぜひとも「まるや」さんへ
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